逆ポーランド記法により計算をするメリットは
といった点にあります。
逆ポーランド記法による場合には、前から順番に素直に計算していけば、計算結果が求められます。
この場合、
ステップ | 計算式 | 計算前 | 計算後 | |
---|---|---|---|---|
1. | 1+2=3 | 「1 2+ 3 4+×」 | → | 「3 3 4+×」 |
2. | 3+4=7 | 「3 3 4+×」 | → | 「3 7×」 |
3. | 3×7=21 | 「3 7 ×」 | → | 「21」 |
という3ステップで計算すればいいのです。
さて、この逆ポーランド記法は、スタックと呼ばれるアルゴリズムを使った演算ととても相性がいいものになっています。
コンピュータは、スタックを使った計算と親和性があるため、この逆ポーランド記法による表記は、充分なメリットとなります。
逆ポーランド記法で表現された計算式を、日本語で読み上げていくと、それで、そのまま答えが出せます。
たとえば、「1 2+」→「1と2を足す」、「1 2−」→「1から2を引く」といった具合です。
もっと複雑な例「−1 2×4 2÷+」を考えてみましょう。
これも、前から順番に読んでみると、「マイナス1と2を掛けて、4を2で割ったものと足す」というふうになります。
このとおり電卓を打っていくと、答えである「0」が導かれます。
ちなみに、これを普通の表記法で書くと「(−1)×2+4÷2」となります。
みなさんは、どちらがわかりやすいですか?